Home / 社長ブログ

VMwareがZimbraを正式に取得してから最初の製品となる、Zimbra Desktop V2 ベータ1がリリースされました。誰でも無料で使用出来るオープンソース・メールクライアントで、最初のバージョンがGA(正式リリース)になってから約1年で初のメジャーバージョンアップとなります。

Mac版Linux版も同時に出ていますが、早速Windows版をダウンロードしてWindowsXPにインストールしてみますと、Windows標準インストーラ(msi)になり、自動的にProgram Filesフォルダに展開されました。早速ダブルクリックしてみると、

まずアカウント設定画面が出てきますので、メールサーバーやID/パスワード等設定します。設定完了してデスクトップを起動すると、おっ今までと違ったシックな色合い、VMwareカラーなんでしょうか?
起動時にリマインダがポップアップしました。これまでTask Reminder Zimletで提供されていた機能ですが、標準で提供されるようです。
縦3列ペインがデフォルトになりました。私はこの配列が好みなのでうれしいですね。それから以前からBugzillaでリクエストしていたAggregated Mailbox、つまり複数のメールアカウントのメールボックスをまとめて一覧/検索出来る仮想メールボックス(画像左の最上段「すべてのメールボックス」)が実装されました。これによって複数のアカウントのメールボックスを串刺し検索でき、メールを探しまわらなくていいようになりました。それとともに、ローカルフォルダも複数のアカウント間で共通化され一元管理出来るようになったのは、日常的にGoogle Mailや会社のメール等使い分けている人間にはうれしい機能です。
環境設定も、アカウント共通項目と各アカウント独立項目に整理され、使いやすくなりました。
ドキュメント作成もこれまではWord相当の機能だけでしたが、スプレッドシートとプレゼンテーションが加わりました。残念ながらGoogle Docsほどの機能はありませんが、これからの充実を期待したいところです。

まだベータ1の段階ですので動かない機能や設定等いろいろありますが、今回のメジャーバージョンアップは普段の違和感のない使いやすさが強化されています。6月に予定されているGA(正式リリース)までにはブラッシュアップされてくると思いますし、またZimbra Desktopに実装される新機能は遅れてサーバー版のZimbra Colluboration Suiteにも実装されるものが多いので、期待したいと思います。

ez_logo

やや仕事が落ち着いてきましたので、忘れないうちにこのホームページの作成記を書きます。

ホームページを作るのに昔ならhttpサーバーを動かして、いろんなツールも入れて、htmlで書くかホームページビルダーDREAMWEAVERのような編集ツールで中身を作っていったものですが、今はCMS(Contents Management System)という便利なものがあるのでこれを使わないてはありません。

CMSを選ぶにあたっては、借りているサーバーが格安レンタルサーバー/ドメイン取得のバリュードメインのxrea+プランですので、Javaが不要でLAMP環境で動くCMSが条件です。

その条件で使えるオープンソースのCMSは山のようにあり迷ってしまうほどですが、ブログやSNSではなく企業サイトで使える期限管理やワークフロー機能があるものとなると、TYPO3eZ Publishが日本では選択肢になりますので、デフォルトでついてくるテンプレートが良さげなeZ Pubilishにしました。(テンプレートから作れる方は関係ないですよね)

パッケージをダウンロードしてからセットアップ完了まで約2時間半、いくつか設定ミスがありわからないところもありましたが、日本語ユーザーグループにいろいろ親切に教えていただき解決出来ました。

さあ、あとはデザインを考えて中身を作ろうと、デフォルトで入っているデモサイトを見てみると、何や全部そろってるやん!

ですからこのサイトにある機能は、後で入れたエクステンションの【画像クリックで拡大】(こーゆうやつ)

以外は全てデフォルトのままで一行もxml/htmlはもちろんphpも書いていませんし、デザインもデフォルトテンプレートそのままで、ワード感覚のオンラインエディタで記事を書いて画像をコピー/ペーストしただけ、eZ Publishについている機能の半分も使っていないと思います。

中身の記事を書くのに約1週間、かかった費用総額はドメイン取得費+レンタルサーバーで約8000円で完成です。

一昔前なら外部業者に頼んで500万円くらいはかかったものがこんなに簡単にできるようになったとは、本当にいい時代になったと思いませんか?

aws

Amazonといっても通販の方ではなく、EC2やS3クラウドサービスのAWS(Amazon Web Service)のほうです。

複数の人から噂を聞いたのですが、もし本当なら日本のデータセンター業者にはSalesForceやGoogle Appsより大きなインパクトのある黒船となりそうです。今まで英語の壁と、ドル建てカード決済のみ(1万ドル/月額以下の場合)と仕事では使いづらかったのですが、日本語サポートと、国内通貨決済、請求書ベースになるだけでも、国内企業の利用が進むと思います。

さらにKindleサービスを日本でも展開するためにも国内でデータセンターを開設すれば、国内データセンター各社も生き残りをかけて大競争になる事は間違いありません。国内データセンターサービスはここのところサービス内容と価格が高止まりしていただけに、ユーザーとしては大競争になる事は歓迎されます。

しかしAWSの日本進出は、単に価格だけではなく従来の国内IT業界のビジネスモデル、流通構造さえ破壊するのではないかというのが私の考えです。つまり、AppleがiPhoneとiTunes Storeで音楽/ビデオの流通構造を変えてしまったように、AWSとAMI(Amazon Machine Image)でソフトウェア流通の流れを変えてしまうのではないでしょうか?

実際、EC2で必要なAMIを選んでサーバーをたてたり、ストレージを作ったりする事は驚くほど簡単で安く(本当に小遣い程度で開始出来ます)、お金さえ払えばクリックだけで数千サーバー/ペタバイトストレージまで大規模に拡張できる便利さは、日本のユーザーにもすぐに受けいられるのではないでしょうか?

規模によるコストメリットで国内各社がGoogleやAmazonに対抗する事はほぼ不可能ですが、そこであきらめるのではなく日本企業にがんばって欲しいのは、GoogleやAmazonが成長しているのはコストメリットではなく独創的なビジネスモデルとそれを実装出来る技術力であり、それを超える事は決して不可能ではないと思うからです。

クラウドサービスは言葉先行で実態が伴っていないもので、セキュリティ面での問題もまた改めて取り上げたいと思っていますがいろいろ懸念点があるものです。もしAWSが日本に来ても黒船来襲として短絡的な反応をするのではなく、大きなチャンスとしてどうすればお客様によりよいものを提供出来るかを考えていきたいと思います。

vmwarezimbra

2007年に3億5千万ドルでYahoo!に買収されたオープンソース・コラボレーションツールベンダーのZimbra、昨年秋頃からYahoo!がZimbra買い取りをOracleやCisco等に打診していると噂が流れていましたが、結局VMwareが約1億ドルで買い取ると報道(D: All Things Digital)されていましたが、今朝正式発表されました。

Yahoo!が買収した当時はZimbraの技術をYahoo!の企業向けサービスに取り込んでいくと発表していましたが、その後MicroSoftによるYahoo!買収騒動の後、CEO Carol Bartzによって、Yahoo!はコア事業である広告に集中し関連しない事業群は売り出す方針に変わったようです。

Zimbraのビジネスはこの2年間にGoogle Appsと競合しながら有償ユーザー数が5500万メールボックスを超え、大学教育機関、キャリア/ISP、一般企業市場でMicroSoft Exchangeの約1億7500万やLotus Notesの約1億4500万メールボックスには届きませんが、それらに次ぐシェアを5年で獲得したのですから十分成功していると考えられますので、MicroSoft(Hyper-V)やCitrix(Xen), RedHat(KVM)との競争に立ち向かわないといけないVMwareにとっては安い買い物?なのかも知れません。

OracleのSun Micro Systems買収に伴うMySQLの行方はまだ微妙ですが、Yahoo!にいてMicroSoftにいろいろ手出しされるよりは、企業向け市場に強いEMC傘下のVMwareに加わった方がZimbraにとって良い結果になると思います。

しかし偶然かも知れませんが、昨年Zimraの元President/CTO Scott Dietzenが仮想アプライアンスツールのrPathに移った事といい、時代はこの方向に向かっていると感じますね。