VMwareがZimbraを正式に取得してから最初の製品となる、Zimbra Desktop V2 ベータ1がリリースされました。誰でも無料で使用出来るオープンソース・メールクライアントで、最初のバージョンがGA(正式リリース)になってから約1年で初のメジャーバージョンアップとなります。
Mac版Linux版も同時に出ていますが、早速Windows版をダウンロードしてWindowsXPにインストールしてみますと、Windows標準インストーラ(msi)になり、自動的にProgram Filesフォルダに展開されました。早速ダブルクリックしてみると、
| まずアカウント設定画面が出てきますので、メールサーバーやID/パスワード等設定します。設定完了してデスクトップを起動すると、おっ今までと違ったシックな色合い、VMwareカラーなんでしょうか? | |
| 起動時にリマインダがポップアップしました。これまでTask Reminder Zimletで提供されていた機能ですが、標準で提供されるようです。 | |
| 縦3列ペインがデフォルトになりました。私はこの配列が好みなのでうれしいですね。それから以前からBugzillaでリクエストしていたAggregated Mailbox、つまり複数のメールアカウントのメールボックスをまとめて一覧/検索出来る仮想メールボックス(画像左の最上段「すべてのメールボックス」)が実装されました。これによって複数のアカウントのメールボックスを串刺し検索でき、メールを探しまわらなくていいようになりました。それとともに、ローカルフォルダも複数のアカウント間で共通化され一元管理出来るようになったのは、日常的にGoogle Mailや会社のメール等使い分けている人間にはうれしい機能です。 | |
| 環境設定も、アカウント共通項目と各アカウント独立項目に整理され、使いやすくなりました。 | |
| ドキュメント作成もこれまではWord相当の機能だけでしたが、スプレッドシートとプレゼンテーションが加わりました。残念ながらGoogle Docsほどの機能はありませんが、これからの充実を期待したいところです。 |
まだベータ1の段階ですので動かない機能や設定等いろいろありますが、今回のメジャーバージョンアップは普段の違和感のない使いやすさが強化されています。6月に予定されているGA(正式リリース)までにはブラッシュアップされてくると思いますし、またZimbra Desktopに実装される新機能は遅れてサーバー版のZimbra Colluboration Suiteにも実装されるものが多いので、期待したいと思います。
2007年に3億5千万ドルでYahoo!に買収されたオープンソース・コラボレーションツールベンダーのZimbra、昨年秋頃からYahoo!がZimbra買い取りをOracleやCisco等に打診していると噂が流れていましたが、結局VMwareが約1億ドルで買い取ると報道(D: All Things Digital)されていましたが、今朝正式発表されました。
Yahoo!が買収した当時はZimbraの技術をYahoo!の企業向けサービスに取り込んでいくと発表していましたが、その後MicroSoftによるYahoo!買収騒動の後、CEO Carol Bartzによって、Yahoo!はコア事業である広告に集中し関連しない事業群は売り出す方針に変わったようです。
Zimbraのビジネスはこの2年間にGoogle Appsと競合しながら有償ユーザー数が5500万メールボックスを超え、大学教育機関、キャリア/ISP、一般企業市場でMicroSoft Exchangeの約1億7500万やLotus Notesの約1億4500万メールボックスには届きませんが、それらに次ぐシェアを5年で獲得したのですから十分成功していると考えられますので、MicroSoft(Hyper-V)やCitrix(Xen), RedHat(KVM)との競争に立ち向かわないといけないVMwareにとっては安い買い物?なのかも知れません。
OracleのSun Micro Systems買収に伴うMySQLの行方はまだ微妙ですが、Yahoo!にいてMicroSoftにいろいろ手出しされるよりは、企業向け市場に強いEMC傘下のVMwareに加わった方がZimbraにとって良い結果になると思います。
しかし偶然かも知れませんが、昨年Zimraの元President/CTO Scott Dietzenが仮想アプライアンスツールのrPathに移った事といい、時代はこの方向に向かっていると感じますね。

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