機能

OpenQRMは、管理下のサーバを「アプライアンス」と言う単位で管理します。

「アプライアンス」は、システムが稼働するCPUやメモリ、ボリュームなどの「リソース」、システムファイル群の「サーバイメージ」 とそれを保管する「ストレージ」、システムを起動する「ブートローダ」、及びそれら全ての構成情報を含んでいます。

サーバイメージが、稼働するシステム環境と分離されているため、サーバイメージをスナップショットで取得し、複製してサーバを追加する事や、物理環境から仮想化環境、さらにパブリッククラウドサービスまで、マイグレーションが可能です。

サーバイメージを保管する場所であるストレージは、ローカルストレージやNFS/iSCSI/SANなどのリモートストレージから複数使用する事が出来、そして高度な自動化機能を備えており、ネットワークブート(PXEブート)すると、必要なモジュールは自動インストールされ、特別な知識もいらず、手動で設定する必要もありません

またプラグイン・アーキテクチャにより、自動構成ツールのAnsibleやPuppet、監視ツールのZabbixやNagiosなどを統合できるプラグインが提供され、カスタマイズも容易です。

(1) プロビジョニング/デプロイメント

手作業でシステム構築する場合には、各サーバに対してOSインストールからアプリケーション環境構築まで台数分実施しなければいけませんが、OpenQRMを使用すれば、必要な種類のサーバイメージを作成、後はリソースを追加し、サーバイメージを複製して行くだけでシステム構築が可能です。そしてそのサーバイメージは、P2V(物理環境⇔仮想化環境)、V2V(仮想化環境A⇔仮想化環境B)、P2P(物理環境A⇔物理環境B)マイグレーションだけでなく、Amazon EC2やMicrosoft  azureなどのクラウドサービスやOpenstack, vSphereなどのプライベートクラウドともインポート/エキスポート可能であり、一元的に管理できます。

また多数のハードウェア・ソフトウェアの構成情報を管理したり、物理的な配置や故障・回復履歴を管理するのは手作業で行うのは現実的ではありません。OpenQRMでは、サーバの構成情報が自動的に管理され、履歴が残されます。またスナップショット機能を使えば、例えばシステムにパッチを適用した結果不具合が発生しても、スナップショットにロールバックするだけでシステムを回復でき、再インストール作業は不要です。

 

(2) システム管理

異なるベンダの物理サーバ、仮想ホスト、仮想ゲストを、ベンダ/システム毎に異なった管理ツールで運用する事は非常に煩雑でオペレーションミスの大きな原因ですが、OpenQRMでは1カ所からシステムの停止/開始/移動ができます。

サーバイメージはミドルウェアやアプリケーションをインストールした状態のイメージを使用する事も出来ますが、より高度な設定管理をする場合はAnsible/Puppetプラグインを使用して、実行したいシステム管理タスクを宣言型言語で記述する事もできます。

またCloudプラグインを使用してセルフサービスポータルを作成すれば、各ユーザ毎に利用できるリソースや制限を設定でき、課金管理まで可能です。

 

(3) 障害監視

OpenQRMにはZabbix, Nagios3, Collectdの監視システムとの連携機能が備わっており、リソースを追加する際には自動的に監視設定が組み込まれるようになっています。また、監視システムからのアラートを元に、あるサーバが障害時に自動的にリソースプールから別のリソースを割り当てて再起動させる、N+1 フェイルオーバ構成も可能です。