KDDIプラットフォーム技術部様 CMDBuild導入事例

KDDI株式会社プラットフォーム技術部様が、物理/仮想の全構成データ管理をOSSをベースにした構成管理システム「CMDBuild」で実現

〜数万の構成データを自動収集し、数分で障害範囲を特定〜

幅広い通信サービスを提供するKDDI様では、プラットフォーム技術部が「お客さまのDXを実現するサーバーインフラ基盤設備のプロフェッショナル」を目指して、社内で利用するデータセンター設備、及び同社がお客さまにサービスを提供するうえで必要なサーバーインフラ設備の構築・運用を担っています。

プラットフォーム技術部では、国内4箇所のデータセンターにまたがる数万台のサーバーを擁する法人クラウドKCPS(KDDI クラウドプラットフォームサービス)、社内クラウドCKKBの安定稼働に加え、IT・5G・NFを共通化するインフラ基盤の構築、DXにフィットしたソリューションプラットフォームの開発を推進しています。

そして事業の拡大に伴い、ますます大規模化・複雑化するインフラ基盤の安定稼働の維持と同時に自動化・無人化を進めコスト削減・効率化し、DX領域の付加価値拡大が求められていました。

KDDI様課題

  • 仮想化やコンテナ技術の導入により物理リソースの効率利用が可能になった反面、アプリケーション開発環境の高度化・複雑化が進んだ。
  • つまり、多数のVM上でコンテナが稼働するため、VM配置、コンテナ数や配置も常時変わっていくことになる。
  • 同時に故障発生ポイントも指数関数的に増加していくため、故障発生時のサービス影響有無や範囲、影響を受けるサービスの特定を正確かつ迅速に行うことが必要となってきていた。

解決策

  • 従来では物理機器に障害が発生した場合、順を追って各コンポーネントから個別に情報収集しなければならないため、上位レイヤーの障害影響特定まで1時間以上を要していた。

  • 新たな構成管理DB開発に向けてのこだわりは、オープンソースの採用と内製化であった。

  • オープンソースであるCMDBuildと構成管理データの自動収集コネクターを核とするOpenPIEによって実現した。
    • 管理データベースの早期構築( CMDBuild Ready2Use )
    • 機器インベントリー情報の自動収集( CMDBuildコネクター )

導入効果

  • 物理機器〜VM〜コンテナの最新情報を10分ごとに自動収集して関連付け
  • 物理機器故障時には最小単位であるコンテナレベルでの影響が5分で把握可能

  • 構成データの変更履歴も保存しているため、物理機器と日時指定で、その時点での構成を確認でき、障害発生前の稼働内容から障害影響を迅速に把握可能。
  • 他システムと連携させ、運用の効率化、新たなサービス提供が可能となった。

KDDI様紹介ページ:KDDIが3カ月で内製開発した最先端のプライベートクラウドとは?